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Arc Chainでミームコインをローンチする

Uttam Singh

執筆者 Uttam Singh

2026年9月21日 公開読了時間 2 分

Arc Chainでミームコインをローンチ

Arcは、Circleがステーブルコインのファイナンスのために設計したブロックチェーンであり、founding validatorsにはBlackRock、Visa、Mastercardが名を連ねている。だからといって、このチェーンが一部の企業だけのものになるわけではない。オープンでパーミッションレスな設計になっており、mainnetは稼働中で、ガスにはステーブルコイン、当面はUSDCを使用する。誰でも何でもデプロイでき、すべての手数料はドル建てで価格設定される。

Arc上のミームコインは、USDC建てガスを使う標準的なERC-20だ。コントラクト自体は他のEVMチェーンとまったく同じように動くので、Foundryを使えば自分で20分ほどでデプロイできるし、コーディングエージェントに一連の流れを任せることもできる。以下ではその両方の方法を扱う。シェルコマンドを実行できるエージェントであれば、Alchemy CLIを使ってローンチを進められるコピペ用のプロンプトも含めている。これまでのローンチと本質的に違う点はガストークンだけで、デプロイヤーウォレットにはETHではなくUSDCを入れておくことになる。

Arcとは何か

ArcはUSDCの発行者であるCircleが構築したLayer-1ブロックチェーンで、ステーブルコインの決済とファイナンスのために設計されている。EVM互換であり、ネイティブガストークンとしてUSDCを使用し、1秒未満での確定的ファイナリティを実現する。バリデーターはパーミッション制の金融機関の集合だが、コントラクトのデプロイに許可は一切必要ない。チェーンの設計についてさらに詳しく知りたい場合、また既存のコントラクトを移植する際に何が壊れうるかについては、What is Arc explainerを参照してほしい。

Arc mainnet is live on Alchemyでは、RPCとWebSockets、Debug API、Bundler API、そしてスマートアカウントフロー向けのgas sponsorshipが利用できる。エンドポイントはArc chain pageにある。

Ethereum、Base、Arbitrumへのデプロイ経験があれば、ツール周りに驚くことはないはずだ。Solidity、Foundry、viemはそのまま使える。違いが出るのは、ウォレットに何を入れるかと、チェーンがどう確定を扱うかという部分だ。

ガスがUSDCになると何が変わるのか

Arcには変動するガストークンが存在しないため、通常のローンチ手順のうち3つの部分が異なる挙動をする。

  • デプロイヤーにはETHではなくUSDCを入れる。 USDCは、対応する任意のチェーンからCircleのクロスチェーン転送プロトコルであるCCTP v2を通じてネイティブにArcへ届く。スクリプトで済ませたい場合は、Bridge Kitがburn-attest-mintの流れを1回の呼び出しにまとめてくれる。
  • 手数料はドル建てで小額になる。 ベースフィーは1件あたり約1セントを目安にしており、ブロックごとではなく直近の利用状況を平滑化した値に対して調整されるため、ローンチ当日のトラフィックが急増してもEthereumのガスオークションのような急騰は起きない。ローンチ全体の予算をあらかじめドルで見積もることができる。
  • 取引は1秒未満で確定する。 Arcはリオーグが構造上発生しないBFT合意エンジンで動いている。購入はpendingかfinalのどちらかであり、トークンを取引する人が確認数を気にするヒューリスティックも、ローンチ当日のリオーグ紛争も発生しない。

ローンチ前に知っておくべき挙動が一つある。USDCのブロックリストはプロトコルレベルで機能するため、ブロックリスト対象のアドレスが関わる転送はすべてリバートする。これはスワップのUSDC側に適用されるものであり、あなたのトークンコントラクト自体には適用されないが、ブロックリストがトークンコントラクト内だけに存在する他のチェーンとは異なる点だ。

トークンはどうデプロイするのか

チェーンに何かを送る前に、次の3つが必要になる。

  • 資金のあるウォレット。 ガスはUSDCで支払われ、CCTPでブリッジしてくるか、Arcに対応した取引所から出金する
  • トークンコントラクト。 ミームコインの場合、供給量を固定した最小構成のERC-20が標準的な形だ。各関数が何をするかはguide to the ERC-20 standard in Solidityにまとめている。
  • RPCエンドポイント。 dashboardで無料のアプリを作成し、Arcを選択する。

コントラクト自体は短い。供給量は固定、mint関数もオーナーもなく、デプロイヤーに後から悪用できる特別な権限を与えない構成になっている。それでも全供給量はデプロイヤーウォレットに入るため、ローンチ後の扱いについては以下で触れる。

solidity
Copied
// SPDX-License-Identifier: MIT pragma solidity ^0.8.24; import {ERC20} from "@openzeppelin/contracts/token/ERC20/ERC20.sol"; contract Penny is ERC20 { constructor() ERC20("Penny", "PENNY") { _mint(msg.sender, 1_000_000_000 * 10 ** decimals()); } }

このコントラクトをsrc/Penny.solとして保存し(forge initは後で削除できるCounter.solをスキャフォールドする)、Foundryでデプロイする。

bash
Copied
forge init penny && cd penny forge install OpenZeppelin/openzeppelin-contracts # paste the contract above into src/Penny.sol, then import your deployer key once cast wallet import deployer --interactive forge create src/Penny.sol:Penny \ --rpc-url https://arc-mainnet.g.alchemy.com/v2/$ALCHEMY_API_KEY \ --account deployer \ --broadcast

最後のコマンドでコントラクトがmainnet上で稼働し、手数料はUSDC残高から引かれる。cast wallet importは鍵を暗号化されたキーストアに保存し、--accountはデプロイ時にパスワードでそれを解除する。これにより、生の鍵がシェル履歴やプロセスリストに残ることを防げる。Arcのチーム自身による手順を見たい場合は、Arc公式のFoundry walkthroughも公開されている。

デプロイ後に何が起きるのか

デプロイしただけのコントラクトは、誰も買えないトークンにすぎない。ローンチが現実のものになるのは、流動性プールに資金を入れ、供給量の配布を始めた時点だ。UniswapとAerodromeはどちらもlive on Arcしており、Arc上では自然なペアは自分のトークンとUSDCになる。USDCはチェーン上の誰もがガス用にすでに保有している資産だからだ。

ここは買い手があなたを見定める場面でもある。経験のあるミームコイントレーダーは、トークンに手を出す前に、供給量が固定されているか、流動性がロックされているか、デプロイヤーウォレットがどれだけ保有しているかを確認する。Arcはこの儀式の一部を変える。ファイナリティが確定的であるため、取引が確定した1秒後に読み返したものはそのまま確定情報であり、ラグが隠れられるpendingの窓が存在しない。

エージェントにコインをローンチさせられるか

上記のステップはすべてスクリプト化できるため、コーディングエージェントにとって自然な仕事になる。Alchemy CLIはまさにこのために作られている。すべてのコマンドは--json --no-interactiveを受け取るため、エージェントが出力をパースできる。またagent walletsは、生の秘密鍵の代わりにスコープの限定されたセッションで署名させることができる。これはシェルコマンドを実行できるあらゆるエージェント、Claude Code、Cursor、OpenAIベースのエージェント、あるいは自分のスクリプトでも動作する。Claude Codeユーザーには近道があり、Alchemy pluginが1コマンドでCLIのskillsとMCPサーバーをインストールする。

役割分担について正直に言っておく。CLIにはデプロイコマンドが存在しないため、デプロイ自体はエージェントがFoundryを使い、あなたのAlchemyエンドポイントに対して実行する。CLIは状態を読む処理、残高の確認、レシートの取得、コントラクトの読み戻しなどに使う。署名周りは正しく設定する必要がある部分だ。全供給量はコントラクトをデプロイするFoundryキーストアアカウントにmintされるため、最初の配布もそのアカウントが署名することになり、支出を伴うCLI操作はagent walletのセッションがカバーする。プロンプトを渡す前にキーストアを準備しておかないと、エージェントはデプロイのステップで使える鍵を持たないまま行き詰まる。

npm i -g @alchemy/cliでCLIをインストールし、次にこのプロンプトをエージェントに渡す。Solidityを1行書く前に、トークンの詳細についてあなたに聞き返してくる。

text
Copied
You have the Alchemy CLI and Foundry installed. Run `alchemy --json --no-interactive agent-prompt` first to load the CLI's command contract, then launch a memecoin for me on Arc mainnet. Start by asking me for: - The token name and ticker symbol - The total supply - A logo image, and wait for me to upload the file before continuing Do not invent any of these. Wait for my answers, then confirm them back to me before you write any code. Once I have confirmed: - Check that arc-mainnet is available with `alchemy evm network list`. - Everything that moves funds signs with my Foundry keystore account. Get the deployer address with `cast wallet address --account deployer`. If no keystore account exists, stop and tell me to run `cast wallet import` first. - Check the deployer's balance on arc-mainnet with `alchemy evm data balance <deployer-address>`. Gas on Arc is paid in USDC, not ETH. If the balance cannot cover gas, stop and tell me how much USDC to bridge in. - Write a fixed-supply ERC-20 using the name, symbol, and supply I gave you, with no mint function and no owner, and deploy it with `forge create` against my Alchemy arc-mainnet endpoint, signing with `--account deployer`. Never pass a raw private key on the command line. - Verify the launch: pull the receipt with `alchemy evm receipt`, then read the name, symbol, and total supply back with `alchemy evm contract read`. - The full supply mints to the deployer, so the first distribution comes from the keystore too. Ask me which wallet gets it and how much. The token has 18 decimals, so convert the amount I give you to base units with `cast to-wei` before building the command. Then show me the exact `cast send <token> "transfer(address,uint256)" <recipient> <amount-in-base-units> --rpc-url <my Alchemy arc-mainnet endpoint> --account deployer` command, and wait for my approval before running it. The logo never goes onchain. Keep the file path and hand it back to me for the block explorer and token list submissions once the contract is live. Ask before every transaction that spends funds.

実際の作業はすべてCLIとFoundryが担うため、このプロンプト自体は特定のエージェント製品に依存しない。エージェントをウォレットやオンチェーンデータに接続するより深いパターンについては、building onchain agentsのガイドを参照してほしい。

このプロンプトは、取り消せない操作をすべてあなたの承認の背後に置いている。実際のUSDCが入ったウォレットをmainnet上でエージェントに持たせている以上、その承認ゲートがプレビューと実際のトランザクションを分ける境界線になる。

Arc上で開発を始める

Arcのエンドポイントは無料枠ですでに利用できる。dashboardでアプリを作成し、Arcを選択すれば、初日からmainnetのエンドポイントが手に入る。契約も、ウェイトリストも、最低利用料も必要ない。エージェントを使う方法を選ぶなら、Alchemy CLIがインストールから署名済みmainnetトランザクションまでを数分で運んでくれる。

CircleはArcをステーブルコインのファイナンスのために設計し、銀行やカードネットワークをバリデーターとして迎え入れた。デプロイがパーミッションレスであるということは、人々が持ち込むものは何でもこのチェーン上で動くということであり、その最初の波には常にミームコインが含まれる。

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